職業訓練校でフリーランス志望を強調するセンスのなさとビジネスマンの良心

職業訓練校には様々な方がいらっしゃいます。年齢もバックグラウンドもバラバラ。しかしながら、共通するのは「就職を目指す人たち」ということです。

それは入校の面接でも散々確認されたことですし、学校の収益モデルを見ても明らかです。職業訓練校は、卒業生が就職した数に比例して補助金を受け取ります。それで経営が回っています。

このように我々が無料で勉強できるのは、税金が投入されているおかげです。卒業後に就職することは、無料で半年もお世話になった訓練校に恩を返せる行動にもなります。

 

別に、税金が投入された機関で学んでいるからって卑屈になる必要はないんですけど、かといって、かといってですよ、与えられた救いや好意を当然のように奪い尽くそうとするのは違う、と私は思っております。

フリーランス志望は個人の自由だが、就職を希望する人たちの場で「最初から就職に興味なくて」と発言するセンスのやばみ

さて、最近困っていることがあります。クラスもようやく打ち解けてきて、休み時間になるとあちらこちらから雑談が聴こえてきます。そんな中、事あるごとにビジネスの話をしている方がいらっしゃいます。いや~、匂う、これは匂います。

「個人開発で月100万円くらい稼ぎたいんですよ」

「あと、ブログでは月20万円くらい稼いで~」

「タワマン」

聞こえてくる言葉や単語がこんな感じなので(うっわー)と思いましたが、まあ進路は個人の自由です。私が文句を言うことではありません。しかし、少しモヤっとする発言を聞いて、考えてしまいました。

「正直、最初から就職には興味なくて。学校終わったらフリーランスになるつもりなんですよ~」

まるで「自分はみんなとは違う目線で考えている、賢く生きている」とでも言いたいのだろうか…。

職業訓練校には、異業種に転職するためのスキル不足を解消しようとして来たといういわば普通のタイプの方が基本は多いのですが、それだけではありません。過去に人から受けた仕打ちによって社会に出られなくなった方が意を決して復帰しようとしていたり、その他もろもろの事情を抱えてここに至っていたりします。

「就職したい!」と願って一生懸命勉強している人たちの集団です。そんな場で「実は最初から就職には全く興味なくて」とか言っちゃうあたり、めちゃくちゃビジネスセンスないと思ってしまいました。そんな調子では、人の心全然つかめないでしょ…。

ゼロサム思考のハイエナみたいな目つき

“世の中に無料で学べる職業訓練校という便利な場所があるようだ、自分の利益のために利用してやろう。”

“クラスメイトの中に、絡んでおけば将来自分の利益になりそうな人がいたら、人脈として持っておこう。”

上品な振る舞いではありませんね。自分がなぜ学ばせて頂けるのか?誰のおかげで今ここにいられるのか?自分が知らない所で誰かが助力してくれている、そういう想像力。

目の前にある利益と思われるものをすべて自分のために吸い尽くそうとする姿勢はとても醜いです。「奪う」が基本スタンスになっている方とは、仲良くできそうもありません。

もちろん、自分の身を立てることが最優先なのは間違いありません。資本主義社会である以上、金は絶対に必要なものです。しかし、それを履き違えるとああいうことになるんだなと。人の振り見て我が振り直さねばなりません。

 

その利益を吸い取って得をした自分は、いったい誰の為に何ができるようになった?

そういう気持ちを忘れずにいたいものです。